詩吟とは

詩吟を言葉で説明すると、日本の伝統芸能の一つで、漢詩や和歌を独特の節調(ゆり)を使い吟じる(歌う)もので、近年では吟詠(ぎんえい)とも呼ばれています。

詩吟で吟じる漢詩には、大きく分けて2つの漢詩があり、ひとつは、李白・杜甫に代表される「中国の漢詩」ともう一つは、日本人によってつくられた「日本の漢詩」があります。

どちらの漢詩も日本語よみで、助詞を付けて詠(よ)みます。我が国日本においては、平安時代に漢詩が伝わって以来、先人によってさまざまな漢詩が詠まれてきました。 先人の名詩を吟じることによって、今の日本を創り上げてきて頂いた先人の心に直接触れられることが、詩吟の魅力の一つです。

詩吟を吟じる際は、通常伴奏曲を用いて吟じます。琴と尺八の伴奏が主流でしたが、最近では、MIDIシンセサイザーで作曲された音源も、伴奏曲として多く使われています。

詩吟を吟じる際の正式な衣装は、男性は紋付袴、女性は着物ですが、舞台などの正式な場所以外では、男性、女性ともスーツ等の気軽な服装で吟じております。

<日本の名詩紹介>

漢詩には、名詩が数多く存在します。日本においても、時代時代にさまざまな人々によって、多くの詩がつくられてきました。その中から一詩紹介します。

   
正親流詩吟・剣詩舞

 

<通訳>

 

見渡す限り真っ白な霜が、我が陣営いっぱいに満ちて、秋の気配がすがすがしい。

幾列もの雁の群れが空を飛んで行き、真夜中の月が白々と照り映えている。

越後、越中の山々に、手中にした能州を併せたこの光景はまことに素晴らしい。

故郷では遠征のことを案じているだろうが、今夜はこの美しい十三夜の月を静かに賞でよう。

 

 

戦国の雄 上杉謙信が、天正五年七尾城を落とした後、詠んだとされる詩で諸説ありますが、現存する唯一の作品だとされています。謙信の想いに触れられる名詩で私の好きな漢詩の一つです。

ここから九月十三夜、詩吟視聴できます

「吟じる」と「歌う」の違い

例 唱歌 荒城の月

正親流詩吟(吟詠)説明1

※歌う場合は、言葉・文節を重視せずにメロデイ・リズムを重視します。

正親流詩吟(吟詠)説明2

※吟じる場合は言葉・文節を重視し、言葉・文節が母音(ぁぃぅぇぉん)に戻ったときその母音 に独特の節調(ゆり)をつけて歌うのが吟じるといいます。

詩吟(吟詠)和歌にあわせて刀(剣)槍、扇子を用いて踊るのを剣舞、扇子を用いて踊るのを詩舞(扇舞)といいます。
その起こりは諸説ありますが、明治維新の動乱の中、東京上野にて、元士族たちが詩吟に合せて刀でまったのが始まりだとされています。剣舞の中から、のちに扇子だけで舞う詩舞が誕生しました。
伝統芸能の中においては、その歴史が約150年と浅く日本舞踊と間違われる事が多く(日舞はおんな舞に対して剣詩舞は日舞のおとこ舞に近いがその起こりが違う)
剣詩舞はサムライの文化・心を今に受け継ぐ、日本独自の伝統芸能です。 剣詩舞の世界をより多くの人々に知って頂くために、このホームページを開設しました。

川中島

上のボタンを押せば川中島の振り開設ページに移動します、当流では初心者の方には、まず川中島を覚えていただいています

正親流剣舞 正親流詩舞

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